従来石油脱塩装置は Petreco, Howebaker、Howmar そしてNatco ( 後にCameron)等の欧米系の数社社が技術、製品提供を行っておりましたが米国における企業合併や統合が繰り返されたため、また世の中の”脱石油環境”の動きも合わせ技術開発、改善への力が薄れるとともにその技術の継承者も大幅に減少してしまいました。
このような環境のなか日本国内に存在している脱塩装置を安全、安定に操業を続けるための装置点検、保守に不備が生じている現状及び今後大きな問題となることを危惧しております。
私どもは長年ナトコジャパン(株)で脱塩装置の設計、製作、運転、メンテナンスに携わり、技術改善と開発に関与してきた15年から20年のキャリアを持つ技術者の集まりです。
1990年代にはナトコ社のブランドのもとに、Petreco, Howe-Baker が統合されたこともあり各種のDesalter技術を学び、継承してまいりました。
残念ながらそのナトコ社(キャメロン社)も2016年に売却され、日本及び東南アジアで活動していたナトコジャパン(株)は解散に至りました。
私たちは今後も脱塩技術の継承と共に、日本の石油精製装置の安全安定した操業のためにその中核となる脱塩装置の保守、点検にお役に立ちたいと考えております。
装置には米国製の部品や付属品があり、また米国の技術情報の確保の観点から、Natco-USA 出身者で構成されたFicoteq-USAと連携をしております。
また、国内での現場点検、現場作業と静電技術メンテに特化した企業とも連携を保っております。